こんにちは,「泳ぐ課長の水中戦略課」です。
マスターズ大会や公式レースでベストタイムを狙うなら,水着選びはパフォーマンスに直結する重要な要素です。
「どの水着を選べばいいかわからない」「承認マークって何?」という方のために,最新情報に基づいた正しい選び方をまとめました。
目次
なぜ競泳水着は重要?
競泳用レーシングスーツには次の役割があります:
- 水の抵抗を減らす:撥水加工や縫製設計で摩擦抵抗を軽減
- 筋肉をサポート(コンプレッション):圧縮力でブレを抑え,推進効率を高める
- 姿勢を維持:全行程で体幹の安定性を高めることで,無駄な動きを抑制
メーカー公式情報でも,圧縮力・撥水性能・水流制御はレーシングスーツの大きな特徴とされています
(参考:Arena公式サイト,ミズノ公式サイト)。
World Aquatics承認とは?(旧FINA承認)
マスターズ大会や公式競技会では,World Aquatics(旧FINA)承認マーク入りの水着のみ使用可能です。
- 承認制度の背景
国際水泳連盟(FINA)は2023年に「World Aquatics」に改称。
水着の承認制度は引き続き継続され,ロゴも「World Aquatics Approved」マークに変更されています。
ただし,旧FINAロゴ入りの承認水着も有効です。 - 承認マークの位置
お尻付近
(参照:日本水泳連盟 公認競技における水着規定) - 確認方法
水着本体やタグに承認マーク(World Aquaticsまたは旧FINA)があることを確認。
また,メーカー公式サイトの承認リストでも必ずチェックしましょう。
水着選びの4つの基準
① 圧縮力(コンプレッション)
- 短距離(50m・100m) → 高圧縮モデルで筋肉をしっかりホールドし,瞬発力をサポート
- 中長距離(200m以上) → 柔軟性重視で動きやすいモデルがおすすめ
(参考:Arena アクアフォースシリーズ特徴)
② 素材の違い
- ポリウレタン混紡素材
ポリウレタンは非常に伸縮性が高く,フィット感を出すために使われています。
水の抵抗を減らすのは,生地の撥水加工や縫製構造の工夫によるものです。 - カーボンファイバー入り素材
炭素繊維を織り込むことで,圧縮力と安定性を強化。短距離スプリントで特に効果的です。
(参考:Arenaカーボンシリーズ特設ページ)
③ カッティング・フィット感
- ハイレグカット:ストリームライン維持に有利
- 肩ストラップの形状:動きやすさとホールド感のバランスを確認
④ 着脱のしやすさ・耐久性
- 初めての方 → 柔らかめで着脱しやすいモデル
- ハイエンドモデル → 圧縮力が強く,着脱に時間がかかることも
種目別おすすめタイプ
種目 | 推奨タイプ |
---|---|
50m・100mスプリント | 高圧縮+カーボン入り素材 |
200m〜400m | 中圧縮+柔軟性重視 |
マスターズ | 圧縮と着やすさのバランス型 |
サイズ選びで失敗しないために
- メーカーサイズ表を必ず確認
- 新品は締め付けが強いため,試着や練習で慣れる期間を確保
- 「ゆるい=抵抗増」で逆効果。適度なフィット感を優先
筆者が愛用している水着
私自身は,Arena アクアフォース ストーム MFモデルを使用しています。
- 選んだ理由
- 本来は中距離向けのモデルですが,短距離(50m・100m)でも使用
- CPモデルのような硬め素材は圧縮力が強い分,疲労が溜まりやすいと感じたため,柔らかめで動きやすいMFを選択
- 適度なホールド感がありつつ,体への負担が少ない
- 使用感
- 圧迫感が強すぎず,長く着ても体が楽
- スプリントでも十分な加速感があり,100mでもリズムを崩さず泳げる
- 撥水性能やフィット感は高く,レース後半まで姿勢が安定
製品情報はこちら → Arena公式 アクアフォース ストーム
まとめ
- World Aquatics(旧FINA)承認マークは必須
- 圧縮力・素材・カッティングを,自分の種目に合わせて選ぶ
- 初心者は着やすさ,スプリント志向は圧縮重視
水着選びを工夫するだけで,タイムは確実に変わります。
ぜひこの記事を参考に,自分に合う一着を見つけてください!
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