こんにちは,「泳ぐ課長の水中戦略課」です。
いよいよ今週末は大会。練習の成果を発揮したい一方で,直前にどう調整するかは悩みどころです。
「練習しすぎて疲労が抜けない」
「休みすぎてスピード感が鈍る」
――そんな経験,ありませんか?
この記事では,短距離マスターズスイマーに向けて,
試合1週間前のベストな練習調整法(テーパリング)を紹介します。
疲労を抜きつつ,トップスピードをしっかり残す方法を,具体的なメニュー付きで解説します。
目次
試合週に意識すべき3つのポイント
ポイント | 内容 |
---|---|
① 疲労を抜く | トータル距離を6〜7割に抑える |
② スピード感は維持 | 25mスプリントや50mディセンディングで刺激を継続 |
③ 良い感覚で終える | 最終練習は“気持ちよく速く”を重視 |
試合週のサンプルメニュー(短距離種目向け)
曜日 | 内容 | 意図 |
---|---|---|
月 | 50m×3 Descend(@2’00) 25m×2 All-out +100m×2 Easy | 軽く刺激+フォーム確認 |
火 | OFF or ドリル中心(25m×6) | 積極的休養・動きの確認 |
水 | Broken 100m(50→25→25)×1 Pull 50m×2(Easy→Fast) | レース感覚の刺激を入れる |
木 | 25m×4 Form Swim(@1’30) +100m Easy | フォームの整理と感覚維持 |
金 | OFF or 軽く体を動かす | 完全休養 or ウォームアップ程度 |
土 | 25m×2 Race Tempo + 200m Easy | スピード感だけ軽く入れて終了 |
日 | レース当日 | Best Performance! |
よくある失敗と対策
よくある失敗 | 対策ポイント |
---|---|
試合前なのにいつもの練習量をこなす | 「疲労抜き」が最優先。距離は思い切って削減。 |
スピード練習を全部やめてしまう | 25mスプリントで“神経刺激”だけは継続すること。 |
フォーム崩れを焦って直そうとする | 無理な修正よりも「今できるベスト」を信じて泳ぐ。 |
スプリンターに合った調整の考え方
- スピード系は“落ちやすい”ので最後まで刺激が必要
- ただし、高負荷セットは不要。1本1本に集中して質重視
- 特に25m×2 All-out(@2’00)は感覚を呼び戻すのに最適
まとめ
- 練習量は「落とす勇気」が重要。ただし動きは止めない。
- レースで結果を出すには,「疲労のない状態で,良いスピード感覚」を残すのが鍵。
- 試合1週間前の過ごし方次第で,当日の結果は大きく変わります。
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