EN1は短距離に必要か?不要か?私の練習から考える

こんにちは,「泳ぐ課長の水中戦略課」です。

水泳の練習で「EN1は基礎だから必ず取り入れるべき」と聞いたことはありませんか?

確かにEN1は有酸素ベースで長く泳ぎ続ける持久力を養う練習ですが,私は短距離自由形をメインにしてからは,あえてEN1を取り入れないようにしてきました。

中学・高校時代は1回の練習で6000m以上泳ぐメニューが当たり前で,EN1のような長距離有酸素練習を毎日のように行っていました。しかし社会人になり,時間が限られる中で短距離に特化したスピードと後半の粘りを養うことを最優先に練習内容を組み立てるようになりました。

今回は,EN1の役割を整理しながら「短距離スイマーにとって本当に必要なのか?」を私の練習体験を交えて考えてみたいと思います。


EN1とは?

EN1とは「Endurance Level 1」の略で,有酸素ベースの比較的楽なペースで長距離を泳ぐ練習です。

最大心拍数の60〜75%程度の心拍を維持しながら泳ぐことが一般的で,基礎的な持久力を高めたり,フォームを安定させながら長く泳ぐ能力を養う目的で取り入れられます。

EN1は長距離や中距離を専門にする選手の基礎体力作りに非常に重要で,心肺機能の向上や回復力を上げる役割もあります。


私がEN1を取り入れなかった理由

短距離自由形をメインにしてからは,限られた練習時間の中で効率を最優先に考えるようになりました。

EN1を長く泳ぐ時間があるなら,EN2以上の強度でフォームを維持しながら心拍を上げる練習や,スプリントでスピードを磨く練習を優先した方が,実際のレースタイムに直結すると感じたからです。

また,EN1を多く取り入れていた学生時代は,長距離有酸素を毎日泳ぐことで総合的な体力は向上しましたが,短距離レースで後半失速しないためにはレース強度に近い練習を繰り返す方が効果を感じました。

社会人になって練習時間が限られる今,EN1をやるよりもEN2やスプリントに絞って集中する方が,短距離で結果を出すために必要だと考えるようになりました。


EN1をやるべき人・不要な人の基準

EN1は基礎持久力を作るうえで重要な練習ですが,すべての人に必須ではないと感じています。ここでは,私が考えるEN1をやるべき人と,優先度が低い人の基準を整理します。


EN1をやるべき人

  • 水泳初心者で基礎体力を養いたい人
  • 長距離やトライアスロンなど,長時間泳ぐ競技を目指す人
  • 400m以上の種目に挑戦する人

EN1が不要 or 優先度が低い人

  • 50mや100m自由形でベストを狙う短距離特化の人
  • 平日夜や週末のみなど練習時間が限られ,強度を上げた練習に集中したい人

EN1は目的によって必要性が大きく変わる練習です。自分の目標種目や環境に合わせて取捨選択することが重要だと思います。


まとめ

EN1は基礎持久力を高める重要な練習ですが,短距離自由形を目指すマスターズスイマーにとっては,練習時間が限られる中で優先度が低いと感じています。

私自身,あえてEN1を取り入れずにEN2やスプリント中心で練習してきたことで,短距離の後半でもフォームを崩さず泳げるようになりました。

自分がどの距離で結果を出したいのか,練習時間はどれくらい確保できるのかを考えて,EN1を取り入れるかどうかを判断してみてください。

次回は,AN系の練習についても紹介していく予定です。

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